重要文化財・世界平和記念聖堂 耐震補強工事のお願い

 世界平和記念聖堂は、原爆の犠牲となられた方々の追憶と慰霊、世界中の人々の友愛と平和のしるしとして、1954年8月6日に献堂されました。
 世界平和記念聖堂は、自らも被爆したドイツ人司祭フーゴー・ラサール(愛宮真備)の発意と広島市民をはじめ世界中の人々の尊い祈りと寄付によって建設されました。
 原子爆弾により焦土と化した広島の復興を物語る建物として、また建築家村野藤吾氏の戦後における代表的建造物として2006年7月に国指定重要文化財となりました。
 私たちは、世界の恒久的平和を求める代表的な聖堂として、建設にかかわった人々の献身と努力にこたえるためにも次世代に引き継いでゆくことが、私たちに課せられた使命であると考えます。

 このたび、献堂後60年を超え、老朽化にともない耐震補強と改修工事を行うことになりました。皆様には、聖堂保存の意義をご理解のうえ、ご支援くださるようにお願い申し上げます。

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耐震補強・保存工事の概要

■耐震補強の概要

聖堂本体:玄関吹き抜け部分の脆弱部分の対策(小玄関等の鉄骨補強など)
鍾塔:支持地盤までの杭打ち、地盤の液状化対策、PC鋼棒及び鉄骨による補強

■保存工事の概況

コンクリート劣化部分の補修と劣化防止対策
銅板葺大屋根の葺き替え
小屋裏の鉄骨トラスの補強
内壁の亀裂・浮きなどの補修
内陣ドームの鉄骨補強と内装補修
鋼製建具等の補修
ステンドグラスの劣化部補強と飛散防止対策
ペンダント照明の補修
内陣天井の漆喰落下防止対策
屋根シート防水の更新
老朽化した電気設備、空調設備の更新など

■工期:2016年10月〜2019年9月

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耐震工事の様子(Youtube)

世界平和記念聖堂耐震工事タイムラプス(第1週~第8週間)

世界平和記念聖堂耐震工事タイムラプス(第9週~第16週間)

世界平和記念聖堂耐震工事タイムラプス(第17週~第33週間)

世界平和記念聖堂耐震工事タイムラプス(内陣仮設組)

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募金活動の概要

●募金の目標額

4億円(総事業費10億円)

●募金の期間

2016年6月〜

●募金の使途

皆様からお寄せいただいた募金は、以下の事業に使わせていただきます。
(1)地震や大雨などの自然災害及び人為災害等に伴う聖堂の補修・補強事業
(2)聖堂の破壊、劣化等防止のための事前調査及び維持・保全・修理事業
(3)ステンドグラス、照明器具、パイプオルガン等の海外からの寄贈品等の補修・復元事業
(4)その他、記念聖堂の保存活動のために行う広報事業

世界平和記念聖堂募金 郵便振替口座

口座名義:カトリック広島司教区
口座番号:01320-3-109791
*通信欄に「聖堂保存献金」と記入してください。
お問い合わせ先:カトリック広島司教区 広島市中区幟町4-42 電話 082-0021-6017